深巻 拓持(フカマキ タクジ):おむないと♂

 

年齢:30代前半(30~34)

性格:まじめ・しんちょう

身長:猫背(日常)時169cm/本来175㎝

職業:オケアネーサ海洋学術院の古代海洋生物学者

    及びオケアネーサ海洋大学の准教授

好き:研究・素潜りでの課外調査

   塩味・塩バター風味・リンゴ飴系の菓子

嫌い:自分の生徒をないがしろにされること

   食料としてみられること

   教授会議でハチの巣にされること

   学びたいことが学べないこと

日課:夜勉強(深巻ゼミ生達が卒論の題材にする分野が自分の専門分野と重ならない場合があるため)、弁当作り

 

一人称:私、ボク(本音時)

二人称:キミ ~君(目上以外の男女)、~さん(一般人)

   ~先生(同僚以上)

 

古代海洋生物学者だが、

専門領域がマニアック過ぎて周りにわかってもらえない。

その結果学生・院生時代に苦労し、

心労と寝不足でまだ若いのに老けた姿になってしまった。

その容姿や孤立しがちな立場から、学術院や学生達に

「陰険で扱い難い」等と誤解されることが多い。 

 

 

【仕事~講義を始める。席につくように~】

自分の研究と生徒の指導が主な仕事。

 

研究

 ・古代に滅びた海洋生物について研究している。

  ぽけぎ世界はぽけぎ人間しかいないので、

  要は「古代に滅びた海洋性水ぽけぎ人間の絶滅原因」を解き明かそうとしている。

  海で化石を採取しては成分分析→古代生物を絶滅に追いやった成分や要因を探すのがルーティーン。

 

生徒指導(講義と深巻ゼミ)

 講義:大学の海洋生物学部(通称:海生、カイナマとも)の准教授として勤務している。

    専門領域の古代海洋生物学を学ぶ生徒がまだ少数なので、

    学生は一年次の必修講義「海洋生物学概論」で関わることが多い。

 

   尚この講義は他の先生達も受け持っているので、

   4月の海生のSNSは、抽選に外れて深巻クラスにさせられた生徒達の阿鼻叫喚が風物詩になっている。

   素の深巻を知らない学生達は、勝手に彼の印象や言動から彼を誤解する。

   (授業中の言動が淡泊なので、主に「必修なのに落とされた生徒達」からの恨み・悪意ある噂が大きい。

   ただちゃんと出席してれば単位はとれるはずの難しくない授業なのだが。)

 

   そのため「キモくて陰湿」「深巻一生海泥に沈んでろ」などと書き込まれることも珍しくない。

   (深巻本人も風物詩だと思って気にしていない。自分が不気味なことを自覚しているからだ。)

 

深巻ゼミ:まだゼミをもって日は浅いが、数年前から生徒の面倒を見ている。

     ここに入る学生は

     ・古代海洋生物学を学ぶ学生

     ・他のゼミでは学びたい領域が学べない「余りもの」達

     で占められている。

     これは深巻の意向からそうなった。

     深巻も学生・院生時代に「自分が学びたいこと(古代海洋生物学)」を見てくれる先生がなく、

     非常に苦労した。

     なので自分が努力でカバーできる学問領域なら全員面倒を見ようと思って後者の面倒を見ている。 

     夜勉強もこのためにする。

 

     このように深巻ゼミは男女問わず個性豊かな面子がそろっており、

     素の深巻を知っているため、彼への愛が深いことで有名である。

     OB・OGを含め深巻ゼミ生は「巻き巻キッズ」を自称している。

     深巻の不健康さを心配したゼミ生達によって、

     各自の帰省先のうまいものが深巻の机に積み上げられる光景が、長期休暇明けに見られる。

     卒業生もまだ少ないが、ゼミの飲み会に未だにきてくれる者がほとんどである。     

 

     タラッサもこのゼミに二年生後半から入ることになる。

    

 

 

【容姿~気になるかい?まあそうだろうね~】

・陰気な面立ち(血の気の無い肌、頬がこけてギョロ目がち)

・猫背(実家に戻ったり、実家の礼装を着ると背筋が伸びる謎)

・今熟睡してもとれないクマ(二十代の頃精神的疲労による寝不足が続いたため)

 

・髪といっても実際は「ヒトデの足のような平らなもの」が生えて張り付いている。(こちらは短く切っても痛くない)

 また自在に動かせる「四本の細い触手」が生えている(これらは神経が通ってるので切ったら激痛)

 この触手で道具や本を持ってることも。

 

 

【服装~いつもこの格好だよ~】

・帽子(深巻家の人はみんなかぶってる)

・白衣(着古してゆるくなってる)

・色シャツとパンツ(毎日変えてはいる・シャツは大体髪色と同じ、パンツはブラウン系)

・ループタイ(革紐を金の貝飾りで留めてる。ループタイを付ける人は変人らしい?)

・履き古しつつある革靴

・首からかけるひも付きの「学術院職員証」(授業以外では白衣ポケットに入れてることも)

 

 

【プライベート~細かい事ばかりだよ、知りたいのかい?~】

 

・「巻きで」「~かい」が口癖 貝だけに…なのか?

 

・海洋性水タイプだからか、海の成分や塩分をとると落ち着くらしい。

 そのためコーヒーに塩少々入れる飲み方が好み。

 手持ちの煙管も海由来の成分でリラックス効果を得るためのものなので、中毒性や危険性はない。

 

・水タイプなので水着がなくとも泳げる。

 白衣や私服のまま泳いでいる。

 水中では「皮膚呼吸」に切り替えるので、息継ぎなしで活動できる。

  

  海でのフィールドワークが好きなので、課外授業などで海に行くと率先して飛び込む。

  意外なアクティブさに驚く生徒が多い様だ。

 

  海洋性水タイプなので問題なく海中(水深~600m付近)でも泳げるが、

  国際資格である「調査用ダイビング実技特級(水深~3000m付近までの潜水実技)」を習得している。

  この資格に値する潜水能力が、海洋調査・海中での生徒の指導を安全に行うために必要だからだ。

  (逆にこの資格がないものは、水深3000mまでの潜水は禁止されている。危険深域なので資格なしに遭難しても自己責任。)

 

  また近年潜水艇開発が進んでいるため、運転免許中級の講習を受けている最中である。

  (初級は座学だけなので、まだ運転できない。)

 

・酒は強いわけではない。少し飲むと気持ちがよくなって伸びてしまう。

 無理に飲ませるとひどい二日酔いになってしまう。

 臨海学校組と三人で飲む際の〆ラーメンは「塩ラーメン+バターひとかけ」。

 

・そろそろいい年なので、や行きつけのカフェの女主人金時タラッサに「結婚してあげようか?」と冗談をいわれることがある。

 当の深巻は「きっと苦労するよ。」と笑って返している。多分結婚することはないだろうと今は思っている様だ。

 

・ 親しい人との会話・自分の研究領域についての会話では、 子どもの様に素直になり 無自覚だが子どもの様に笑う 。

 臨海学校組や親しい知人、深巻ゼミ生が知ってるのはこの姿。

 

「キミも解ってくれないんだろう?」

「巻きで頼むよ、巻きで」

「潮丸君そういうおちょくり方はよしなさい。」

「そうなのかい」

「応援してるよ篝、巌もボクもまた見に行くよ。」

 

「この種の生物は、とってもおもしろいんだ」

 

【過去~小さい頃から変わってないね~】

 

子供時代:深巻(以下:拓持)は海辺の里で深巻家の長男として生まれる。

 深巻家は古くからこの里に住んでいた古い種族のため、二百年ほど前に大量の移住者が来て以来「地元の旧家」扱いされている。

 一人っ子で両親・祖父母と暮らし、中でも祖母に熱心に育てられたおばあちゃんっ子である。

 名付け親でもある祖母は深巻家を重んじて、しきたりや古代海洋生物を熱心に拓持に教えた。

 このことがきっかけで拓持は古代海洋生物学に興味を持った。

当時の日課はおばあさまとの勉強・遊び、近所の浜辺での採集だった。

拓持は今でもおばあさまを尊敬している。

 

 

臨海学校:小学三年生の夏休みに、学外の団体が主催する合同臨海学校に参加する。

     参加者で三年生は彼としかいなかったので、まとめて班にさせられた。

     二人は育ちの良い深巻を特別視しなかった。

     一緒に作業をするうちに意気投合し、文通し合うようになった。

 

 

大学時代:中高生では古代海洋生物学を語り合える人に恵まれなかった。

     とはいえ、「海の総学府(アカデメイア)」と称される海洋諸学機関の最高峰

     「オケアネーサ海洋学術院」の直属大学に無事合格。

     海生で念願の学問に没頭する日々が始まった。

 

 ・・・しかしオケアネーサの古代海洋生物学(以下:古海生学)は、専門学者たちの相次ぐ退官や、学術院の方針の変更によって、   今や「過去の学問」と化していた。

     要は満足に学べる環境や、専門に学べる学科・高度な指導してくれる先生がいなかったのである。

     

     二年次にそれに気づいた深巻は、古海生学を学べない危機感に悩まされるようになる。

     ゼミ決めの際ダメもとを承知で多くの教授に指導を頼み込むも追い出され、

     さらに遠方の古海生学者達の元に頼み込みに行っても受け入れてもらえなかった。

     

     このような多忙と苦難の日々が続くうちに、若き深巻は精神的な苦痛にも苛まれ、

     心身をすり減らしては突き落とされる悪循環に陥っていた。(篝達と再会できなかったのもこのため。)

     そして心労が祟って寝不足や容姿の老け込みが始まり、三年の夏休み明けには別人のようになってしまった。

     院生・博士課程になっても同様の苦労が続き、紆余曲折あって今に至る。

 

【交流】

 ヴェルヴェット・サニタスさん(嘔吐亦伽さん):

 深巻が最近通い出したサニタス診療所のお医者さん、もといパパ友。

一人っ子だった深巻にとっては、お兄さん・同じ理系学の先輩・(本人は、育児と生徒の教育は根本的には別物だと言いたいようだが)年頃の少女と向き合うパパ友仲間として、とても安心感を持っている。

 

 たぶんどこかの学会で初めて出会ったり、その後タラッサを探して行き倒れになった時に診療所に再会したりなんかして、今に至っているのかもしれない。

かたや自身の生まれ持った「各種成分を自在に操れる」お医者さんと、かたや「病原菌や海中の環境の変化をも視野に入れた、古代ぽけぎ人間の絶滅原因」を研究する古代海洋生物学者。おそらく互いに専門分野や興味が重なることもあるのだろう。

真相は2人のみぞ知る。

 

 (おそらく学会での初対面時はサニタス先生と呼んでいただろうが、)深巻はヴェルヴェット先生を“ヴェルヴぇット先生”と名前の方で読んでいた。これは深巻がヴェルヴェット先生を同年代だと思い込んでたという、わりととんでもない怠慢があったから。

今はタラッサが「ヴェル先生」と呼んでるのも少なからずうつって、「ヴェル先生」の愛称で呼んでる。

 

 自身の健康管理と、タラッサの相談・理系会話を兼ねて、診療所で診察してもらったり、診療所が忙しくなければ、パパ友でお茶飲んで(深的には診察時間後のお酒でも可)話したりしたいと思って、診療所に足を運ぶ。

 

 パパ友に関していえば、互いに悩みを相談して、互いがしんどくなったら気軽に支え合えるような後輩でありたいと思ってる。

親子関係の話になった際は、子育てした事ないのでうまく言えないこともあるが、教え子との経験・子供時代に自分が祖父母や両親にしてもらった事を思い出しながら、何か解決策になればいいなと思いながら話してる。

おかげで最近両親(存命・仲は良好)の事を思い出すきっかけになっている。やっぱり親孝行しなきゃなぁとか思い始めてる。

 

 なぜタラッサがヴェルヴェット先生に妙に懐いたり親近感がある言いぶりをしているのかが、実はよくわからないので、

タラッサがタメ語で喋ったりしてるのをみていつも申し訳なく思ってる。(タラッサのような異様な直感がないので、タラッサヴェル先生の共通点が全く分からないから、こうなってる。鱈が特殊だから、しかたないね。)

 

 口には出さないが、タラッサ同様に、サニタス親子さんから影響を受けている。

特にレナちゃん(後述)がヴェルヴェット先生を「お父さん」と呼び始めた頃から、タラッサが自分に何を求め始めているのかを、タラッサが思ってる以上に感じ取ってる。

親子という関係と異なり、「特定の生徒を愛することは職業上できない」教官という立場で、どうタラッサと向き合えばいいかわからないままの深巻には、父親として接するヴェルヴェット先生の姿に自分を重ねつつ、または自分と照らし合わせる「一番境遇が似ている人」である。

 

 

 

 

 

 

レナ・ポーラ・サニタスさん(嘔吐亦伽さん):

 彼女の養父さん経由で知り合う。

深巻はレナちゃんの事を「気立ての良い、心優しいお嬢さん」と思っており、

(サニタス親子さんのプライベートな事はまだ知るに至ってないので)レナちゃんの性格や言動は「養子であれヴェルヴェット先生の育児(?)の賜物」と捉えている。自分がタラッサとどう向き合い、どう導いていったら良いのか、悩んでいるからだろうか。

 

 タラッサがレナちゃんと仲良くしようとしている様子を、

時にタラッサの「人間的な成長・タラッサが大切な人間関係を自ら得ていく事」を願って、 

時にタラッサが「レナちゃんに危害を加えないか」心配して見守っている。

 

 最近は自活民の経験からか、レナちゃんにお料理のコツとかを教え始めた。

男性用の料理のコツや隠し味等小技を教えたり、若き日の自分の料理の失敗談を笑い話としてこぼしたりしてる。

日頃使ってるひよこ色のエプロン着けてるせいか、珍しく背筋が伸びている。

 

 

ちなみに、レナちゃんと知り合った当初は、常識のないタラッサと異なる天使っぷりに癒やされていた。

 

その時のふにゃけた顔をタラッサに目撃され、「音が天まで届く程の、盛大な"女の嫉妬ビンタ"」を喰らっている。(一発食らわせてスッキリしたタラッサは、最早深の顔に嫉妬した事をキレイさっぱり忘れてる)

 

【自宅内の関係】

タラッサ(潮丸タラッサ):二年次に深巻ゼミに入ってくる。

           タラッサが古代海洋生物学を志望したからだけなのか、

           はたまた都合がいいので教授会から押し付けられたのか、

           学術院史上最大の問題児である彼女のゼミ希望がなぜ通ったのかは永遠の謎である。

           現代の常識に囚われず自由奔放なタラッサに振り回されつつも、

           その良さや自分にない自由さは評価している。

           尚タラッサは気があるようなおちょくり方をしてくるが、

           深巻は彼女に恋愛的・研究的関心はもっていない。

           

           タラッサがゼミ生になって以降、彼女が問題を起こすたびに深巻が教授会議に呼び出されるようになる。

           一人だけ古海生学をやっているという立場の弱さに付け込まれ、度々教授会議で集中攻撃されている。

           教授会議では、学生時代の同期にして同僚のハロルド教授だけが彼の味方である。

 

 

【アルバム~人に見せるのは、どうも気恥ずかしいな~】