マギオン・ピギーフィイユ
(Magion=Piggyfille:まぎあな♀寄り)
精神年齢:20代前半(“マギオン騒動”の際は18~21才)
身長:160cm(木靴抜きで)
一人称:私(わたくし)
呼び方:貴方・貴女・~さん
苦手:白餡の目
ネーラント高原にある静養園で「寮母」として働くうら若き淑女。
常につま先立ちで歩き、独特に輝く目の中にちらちらと炎のようなものが揺れている。瞳とまつ毛が特徴的。
素直で思いやりがある性格。
反面高貴な人柄でもあり、きっぱり意見を言うこともあるし、
騒動後には毅然として敵に戦うようになった。(精神も成長したのに伴い、見た目も少し成長した。)
岳彦と分担して静養園を切り盛りしている。
日頃は果樹園(通称御園:みその)にて作物を収穫したり、
入園者の衣服の選択を小川でしている。
彼女の身体には「上流階級の風格・仕草」が指の先までしみ込んでおり、
入園者から「養母さん」と親しまれている。
かつて人間界で自分をめぐる騒動に巻き込まれ、やっと精神が治ってきたところであるが、訳あって未だに白餡の目を直視することが出来ない。
【服装~たいしたものはつけていませんが~】
団子にまとめた髪に兎耳飾りのついたシュシュ
ボンネット
ネジをモチーフにした襟
胸元をふっくらとさせるブラウス
ソウルハート(肋骨をモチーフにした金具で肉体に固定している。)
時代物のコルセット(元の設計上かなりウェストが絞られた身体なので、コルセットを使用するとより細く見える)
パフスリーブが付いたジャンパースカート(アンナミラーズに袖が付いたようなもの)
花を模したリストバンド(長手袋は外している時もある。)
白ストッキング(露出を控えるのがレディーのたしなみ)
トウ・シューズ(ほぼ意味をなしていないヒールがついている)
補助用木靴(後述)
木靴について
トウ・シューズの上から履くもの。
軽くてトウ・シューズより踏める面積が広くなるので、安定して歩きやすくなる。
…そもそもマギオンのつま先歩きは元々の設計通りなので本来何の問題もない。
しかし(マギオンの体重もあって)それにしては不安定で歩きづらそうなので、長年岳彦は気にかけていた。
そこで騒動後岳彦は適当な大きさの木材を森の中で拾い、見目がいいように加工して木靴を作った。
尚この木靴がマギオンに贈られた当初は、何の着色もされていなかったが、
後日ペールピンクのペンキで着色されている。
このペンキは白餡がマギオンに「今できるせめてもの罪滅ぼし」としてマギオンのもとに置いていったに贈ったものである。
(この出来事はマギオンから「拒絶」された後だったが、「マギオンの様子を見るに身だしなみに気を付けてそうなので、色付けたほうがよりよくなるだろう。」と城のペンキを一缶かっぱらってきた。
この時はマギオンと一本の木を挟んで背中合わせでペンキ缶を押し付けた渡した。)
マギオン本人は、この時の彼の優しさを彼女なりには受け取っている。
【ぽけぎ世界でのマギオン~私の日常、お話しいたしますね~】
“マギオン騒動”以前に「青い霧」にのまれ、
突然人間の姿とぽけぎ世界への自由な行き来を得ることとなった。
元々人間に良い感情を抱いておらず「人間姿」に暫く違和感を持っていた岳彦とは異なり、
彼女は「かつて主人だった王女と同じ姿を得られた・人間の姿によって原型時に加えて「できること」が増える。」と喜んでいた。
以来自由に歌ったり着替えを楽しんでいるが、その最たるものは「表情の豊化」だった。
【鉄の表情筋】
もともと鉄製だったマギオンは口周りがほとんど動かせず、瞼を多用して表情を作っていた。
しかしぽけぎ世界では人間の肉体(からくりもあるが体内には筋肉がある)の間は、
今までより豊かな表情になれると喜んでいた。
特に彼女の長年の悲願である「口角の筋肉をつかった人同様の笑顔」を達成するため、
毎晩鏡の前で表情筋マッサージに励んでいる。
・・・とはいえ原型に筋肉の無かったマギオンは「顔の筋肉を動かす」感覚をしらなかったので、
本人が頑張ってもまだまだ表情は大差ない。特に口角はどれだけ上げようとしても絶望的に上がっていない。(わずかに微笑むことはできるようになったが。)
彼女が人のように自在に笑えるようになるためには、あと百年くらいかかりそうだ。
【関係~私の周りの皆さんです~】
岳彦:
互いに「あなた」・「おまえ」と呼び合う仲。高原で出会ってから500年近い付き合いであり、「青い霧」以降にぽけぎ世界に来てからは二人で静養園を始めている。
どこか頑固なところが残る彼を補う立場なので、彼を諫める際は「岳彦」とよんでる。
ちなみに二人の辞書には恋愛という文字はないらしい。
しかし「理想的な夫婦とは長年の友人のようなものである。」ともいわれているので、
もしかしたら愛とか友人とかを超えたそんな深くて、でも互いが自分の全てのような関係なのかもしれない。
白餡:
先述のトラウマあってまだ彼と関係が構築できていない。
彼が目の前にいると震えがとまらなくなったり岳彦の背後に隠れたりしまう。
特にトラウマの大本である彼の目は未だ直視できず、自身の出す花で彼の目元を隠したり、
間に何か挟んだり、「彼を直視しない方法」でないと彼と会話できない。
しかし白餡もまた静養園の入園者同様「身勝手な人間の犠牲者」であることは知っているので、
岳彦の心配をよそに本心では関係を構築したいと思っている。
騒動の初期に連行された城であったきりであったが、
ぽけぎ世界で再会した。
彼女からお菓子作りや料理を教えてもらったり、箱庭図書館「エデン・カナベラル」を始めとした外部に連れていってもらっている。
マギオンが岳彦の弁当に入れている「ボルケニオン・マギアナドーナッツ」はその一例である。
ペネロピーヌとの仲はとても良好であり、「初めての女友達」と思っている。
ちなみに本人は気づいていないが、元「王族付き」マギオンの優雅な所作・言動は
同じく現「王族付」のペネロピーヌとセスナに大きな影響を与えている。
これはマギオンの姿が、「最後まで主人に添い遂げられなかった」先輩として二人の琴線に響くものがあったからである。
【交流】まだ
【アルバム~少々お恥ずかしいですが、これが私です~】